・・・アニメ化 物語、ではありません(笑)
9月最後の日曜日、かつてから友人が「面白い」と評価していたアニメ「化物語」を一気見しました。
このアニメ、名古屋では「涼宮ハルヒの憂鬱」の裏に放送されていたので、W録画機能のない、うちのDVDレコーダーでは本放送は見れなかった。
しかし、それまで観ていたアニメが次々に終わるこの時期、「観るなら今!」とばかりにTV放送分全12話を一気に鑑賞したのです。
ええ、見事にハマりましたよ!
最初、「化物語」というタイトルから、オカルトホラー物かと思っていた。実際、1~2話まではそういう雰囲気だった。
だが、第3話からガラッと雰囲気が変わった。4話など、OP曲まで電波ソング風のキャラソンになり、一転して明るいコメディタッチになったのだ。
それ以降、エピソード毎に違う女の子がメインとなり、それぞれが主人公に好意をよせる・・・という、まるでギャルゲーのような展開となる。
だが「化物語」はそれだけのアニメではなかったのだ!
このアニメは小説が原作だけあって、お話のほとんどは会話劇なのである。原作者が「アニメ化は不可能」と言っていたのは、そういう作品の本質を指していたのかも知れない。ともすれば単調な画になってしまうからだ。それではアニメ化の意味が無くなってしまう。
しかし新房監督を中心としたシャフトのスタッフは、緩急のある巧みなカット割りや文字のインサート等によって、全く飽きさせない画づくりを行なっていた。動くシーンはもちろんウネウネ動く。静かなシーンでも視点が常に変わったり実写を使ったり、女の子も実に可愛く描かれていて、そういう所にまず目が奪われる。
キャラの会話も実に魅力的だ。それぞれのキャラには特有の、口癖ともいえる様な決まり文句があって、それがキャラを引き立てる。もちろんそれだけではなく、セリフの一つ一つにストーリー上の謎を解くヒントや感情の変化が隠されていたりもする。会話そのものが楽しいのだ。
中でもお気に入りになったのが、第3話から第5話で描かれた「まよいマイマイ」だ。この話のメインは八九寺真宵という小学生の女の子。この話、実に一粒で三度おいしい作品なのだ。
まず主人公の阿良々木暦の視点。男性の目から見た視点。ロリ、ツンデレ、メガネっ子といった3タイプの女の子達の魅力を堪能出来る。
次に戦場ヶ原ひたぎの視点。真宵が登場してから妙によそよそしかったのが、謎が解けた後に改めてもう一度見ると、あーそういう事だったのかと納得出来る。
あとは八九寺真宵の視点。最初は暦を拒絶して、そのうちなついて来て、最後にほろりと泣かせる・・・。笑いあり涙ありオカルトありの化物語の縮図的な作品なのである。
また、この回にのみ使われる重要な言葉がある。それが「蕩れ」である。
「蕩れ」とは「見蕩(みと)れる」の「蕩(と)れ」で、戦場ヶ原ひたぎが「萌え」の上級語として捉えている言葉である。突き詰めると「好き」「惚れる」と同等の言葉になるのだ。
これからこのアニメを見る方は、この言葉を覚えておいてほしい。この意味が解るのと解らないのとでは、5話ラストシーンの感動が変わってくるからだ。
声優陣もまた良い!忍野忍役には人気アイドル声優・平野綾さんを起用しているにも関わらず、殆どセリフがないのが笑った。
忍野メメ役は、最初聞いた時は藤原啓治さんとばかり思っていたら、実は櫻井孝宏さんと知ってビックリ!009(2001年版)やスザクとは全然違う・・・おっさんボイスも出せるんだ(笑)
千石撫子の花澤香菜さんはもう言う事ナッシング!「ゼーガペイン」からのファンとしては、見事なハマリ役に大満足!
逆に神原駿河役の沢城みゆきさんはボーイッシュな声に新たな魅力を発見!羽川翼役の堀江由衣さんはもうさすがだなと。八九寺真宵役の加藤英美里さんは、かがみんとはまた違う萌えボイスでした♪
主人公&メインヒロインの中の人は新房アニメではもうお馴染みですね。息もピッタリでした。
とまぁ、ネタバレにならない記事だけでもこれほど書けちゃうくらい、1日でこんだけハマッちゃいました。
薦めてくれた友人より詳しくなってるよ・・・(汗)
興味が湧いた方は、ぜひ一度ご覧になって下さいね♪
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